7月にまさかのKO負けを喫してから早くも5ヶ月経ち12月28日(現地時間)にリマッチが行われます。スプリット判定やアクシデントであればリマッチはやり直しという意味合いですが、今回は間違いなくリベンジマッチ。完璧にやられた相手へのリベンジです。
7年間負けなかった、17連勝してきたわけですから挑戦する権利は文句なくあります。KO負けという結果もそうですが、完敗だった前回の試合からどう変わるのかが見物です。
前回の試合を見ていない人はこのページの一番下にある動画が前回の試合ですので是非見てください。UFCが無料公開中だけ見ることが出来ます。
アンデウソンがどう試合を始めるのか、戦うのかが気になります。
私にはアンデウソンのファイトスタイルが変わるようには思えません。チャンピオンであろうがなかろうが相手を挑発しながら遠い距離から打撃、接近してもムエタイ式の首相撲に自身があるでしょうから動じない。柔術も得意なのでグラウンドで下になることにも抵抗はない。
ただ、前回の試合を見ると体の強さはワイドマンの方に分があり不用意に下になるとソネン戦のようになりかねない。スウェーバックのトラウマがあるかもしれませんが、打撃で勝負し続けたほうがなんだか勝機がありそうです。個人的には内と外のローキックを多用してほしいと思います。ワイドマンの足を壊すんだと鬼の形相で削りにいくアンデウソンも見てみたい。
ワイドマンとしては前回綺麗に打撃で勝ったもののテイクダウンを基本に進めないとリスキーでしょう。前回は探り合っていたら少し深く打撃があたってくれたというのが実際のところでしょうから、今回もパンチで崩せるかといえば難しいと思っているはず。
さらに蹴りのディフェンスがまったくできない印象ですし、仮に付け焼刃で今回ローのカットなどをしてもバランスを崩してしまうリスクが高いと思います。まぁ寝て5R進めたいと思っているでしょう。
ワイドマンは本当にチャンピオンに相応しいのかという事を証明する最高の舞台ですからまだ見たことのないレベルのワイドマンが出てくる可能性にも期待です。
一方、アンデウソンは負けてしまうと引退はしないもののレジェンドとして選手生活の残りを過ごすことになります。7年間も絶対王者として君臨してきた彼にそんな退屈な時間が過ごせるとは思えないので、38歳にしてさらに強くなったアンデウソンを一年の締めくくりに見られることを期待しましょう。
ただ、アンデウソンが勝つと対戦する相手がいなくなってしまうという事情もありますね。ルーク・ロックホールドが勝っていればよかったのですがブラジル大会ではきつかったのでしょう。ワイドマンが勝つとブラジル勢の逆襲という事でホナウド・ジャカレイ、ビクトー・ベウフォート、リョート・マチダと3本も矢があります。
最後のビッグマッチも楽しみですが2014年のUFCもちょっと心配。